あんな色、こんないろ その2
色空間に含まれる無数の色の中で、色彩美の発見者としての画家の名前を記録した固有色名は・意外なほど少ない。
古今の大画家の中で、ヴァン・ダイク、パオロ・ヴェロネーゼの他には、濃い赤色に「ゴヤ」深皇目系統の色に「ラファ言」「ワト」暗い茶色に「レムブラント」金茶色に「チチアーノ」の名前が見られる程度です。
日本人では藍色の色名に「ヒロシゲ(広重)」があります。
月の表面は科学者の名前で埋めつくされているし、欧米の主な都市の広場や通りの名前には・政治家や軍人などの姓名がはばを利かせているのにくらべると、色名に関して、画家の名前の使われ方はまことにつつましい。