あんな色、こんないろ その1
冴えた鮮かな緑色を表わすのに「みどり」以外に、日本語では特別な固有色名を必要としなかったようですが、日本語の緑よりもグリーンと呼ばれる色の範囲が広い以上は、英名ではグリーンの中心と思われる色を他のグリーン圏の色と区別しなくてはならなかったはずで、やはりいろいろな固有色名が使われています。
鵬鵡の羽の色を表わす「パロットグリーソ」や、孔雀石の緑「マラカイトグリーン」、薄荷の緑「ミントグリーン」などです。
中でも絵の具の色名に使われている「エメラルドグリーン」は、日本でもかなり一般的な色名といえるでしょう。
このエメラルドグリーンには、ルーヴル美術館にある大作「カナの饗宴」の画家、パオロ・ヴェロ・ネーゼの名前もつけられていて、「パオロ・ヴェロネーゼグリーン」ともいいます。
この色名は、ヴァン・ダイクブラウンとともに、画家の名前を冠する固有色名の中では、比較的よく智れた色名です。